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謹賀新年

旧年中はありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2021年 元旦

昨年は、たいへんな年でしたが、おかげさまで何とか無事新年を迎えることができました。もの凄い閉塞感を、息をひそめてじっと耐える日々がまだまだ続きそうですが、この度、或る方から、こんな時期を乗り越える知恵というべき、すばらしい名言の教えをいただきましたので、ご披露させていただきます:

「自粛」は他人から強制されるとやや不愉快ではあるが、自分で使うには便利な言い訳用語である。

――各種メディアによる「不要不急の外出自粛」「都府県の境を跨ぐ移動自粛」の呼びかけ、あっちこっちの知事さんたちからの「入って来るな」「出て行くな」のお達し、どこかの知事さんからは「他府県ナンバーの車が走っていたら捕まえよ」とのお言葉まで発せられたとか聞いていますが、私、実は京都府の南端に住んでいまして、生活の必要を満たすため、つまり買い物等のためには、奈良県の方に行かないと、どうにもならないのです。24号線を南下したり、阪奈道路西行きを走ったりする度毎に、こみあげてくる怒りをどうすることもできないという思いをしていました。そんな様子で、昨年1年が過ぎようとしていたのですが、11月末に、ご近所の自治会による恒例の一斉清掃――公園や街路等の落ち葉掃き――の通知が来ました。私は、それまで毎年欠かさずこの清掃に参加していたのですが、、今回は、迷わず班長さんに、次のとおり理由を申し出て、不参加とさせていただくことにしました:

「私共、高齢者夫婦の2人暮らしとなっていまして、両人とも必ずしも常に体調万全とは申せません。そのため、感染リスクのある集まりへの参加は自粛させていただきます」

打ち明けて申しますが、ここで「自粛」という語を使って見せることができて、自分としては溜飲を下げたような思いでありました。

著作の方は、夏頃に100万字弱(本文88万字+資料12万字、PDF)でUpできました。本年は、1月中にとりあえず短編を出す予定、そして引き続き東京裁判の研究に取り組んでいくつもりです。どうぞよろしくお願い申し上げます。